猫眼研究院による「中国電影市場データ洞察」が発表されました。
2023年の中国市場のデータが総括されています。
2023年、中国の映画興行収入は549.15億元、前年比83.4%増。
観客動員延べ人数は12.99億人、82.7%増。
データ的には、コロナ禍から順調に回復した年に。
1年間に映画館で映画を見た本数は、2.34作品。
2本を超えたのは、コロナ禍前の2019年以来。
といいつつも、映画館で観た人のうち、半数以上は年間に1本しか見てないんですね。
2023年、興行収入20億元超えの作品は6作品、10~20億元のヒットは5作品と少なめ、5~10億元は19作品と5年来で最多。
また興行収入TOP10の映画が、全体の興行収入に占める割合は48.5%と一極集中が少し緩和された状況。
国産映画と輸入映画の興行収入の割合は、国産映画83.8%、輸入映画16.2%と、国産映画が圧倒的。
コロナ前の2019年では、国産映画が64.1%、輸入映画35.9%と比べると、コロナ禍以降バランスが大きく変わってきていますね。
興行収入TOP10 の作品は、すべて国産映画。
アニメ映画が2本。
事件物が多いですよね。
私自身が見たのは半分ですね。
輸入映画の興行収入トップ10。
7作品は、シリーズもの。
日本作品では、2位に『すずめの戸締り』、3位に『THE FIRST SLAM DUNK』
興味深かったのは、猫眼でユーザーの「見たい」チェックから、「チケット購入」率が一番高かった作品に『すずめの戸締り』がランクインしたこと。
ファンの強さを実感する結果ですね。