映画を満喫した1週間、映画のお祭りが終わってしましました。
どの上映回もよく人が入っていて盛り上がっていました。
日本からも山田洋二監督、斎藤工(監督作)、菊地凛子(最優秀女優賞を受賞)が会場に来ていましたね。
(残念ながら、どなたにもお会いできず~)
私が期間中に見た映画は全部で9本。
個人的な鑑賞記録を残しておきます。
□『かがみの狐城(镜之孤城)』日本2022
6/9 FANCL芸海劇院 70元
⇒いろんなシーンで笑いがこぼれながら、最後は斜め前の女子二人が映画の宣伝映像で見るくらいに本気の号泣。劇場で一緒に見るよさをしみじみ。
□『再現、楽園』中国2022
6/9 上海大光明電影院 60元
⇒2022FIRST青年電影展上映作。とても美しい映像だけれど、全編心のうちをモノローグで延々と続き。これはこの好みの問題かも。
□『静かな生活(静寂的生活)』4K 日本1995
6/9 曹楊影城 100元
⇒伊丹十三特集。原作者であり、モデルの大江健三郎は義理の弟。
かなり難しいテーマで、きわどい描写もあるけれど、映画祭ではノーカットで上映。
□『珊瑚島上的死光』中国1980
6/11 天山電影院 60元
⇒発明した原子電池のために博士は殺され、助手だった娘婿はそれをもって飛行機で逃げるときに撃ち落され、ある島に流れつく…そしてそこで出会ったのは、死んだと思われていたもう一人の研究者だった。
1980年上海制作のSF?映画。なんだかいろいろトンデモが、今見るとなかなか興味深く。
□『金爵賞・短編集4』
6/14 上海百麗宮影城 70元
⇒金爵賞に入選した短編4編。
日本の卒業制作に中国人研修生役で阿部力が主役だったことにびっくり。中年のいい役者さんになってましたね。ほかに、ロシア、カナダのアニメ、中国。
中国の『劫日礼物』はしっかり作りこんであって見ごたえたっぷりでした。
□『犬神家の一族(犬神家族)』4K 日本1976
6/14 上海大光明電影院 120元
⇒今回一番チケットが高かった回。しかも2階席。
でも今まで見た中で一番クリアに見た犬神家の一族でした。
湖に刺さってる死体より、屋根の上に転がされてるほうが怖かった…
そして、金田一のふけバサバサとか、要所要所かなりウケていて楽しく鑑賞。
□『早春二月』4K 中国1963年
6/15 上海百汇美影城 70元
⇒1926年に、上海から浙江省東部の芙蓉鎮小学校に教師としてやってきた青年知識分子の物語。牧歌的な水郷の町の景色とは裏腹に、不倫や恋の横恋慕など人のうわさは今も昔も怖いもの。
「小人之心、小人之口」
□『皮縄上的魂』 中国2017
6/17 上海大光明電影院 60元
⇒『ラサへの歩き方 〜祈りの2400km』の監督、張楊のチベットを舞台とした物語。
原罪を背負い、親の敵に命を狙われながら、最後はグル・リンポチェ(蓮花生大師)の掌紋の地まで旅をする。
美しい景色の中を、時には激しく争いながらも愛情豊かに夢のような旅が続く。
主演は金巴、曲尼次仁
□『ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい(和毛绒公仔说话的人很温柔)』日本2023
6/18 天山電影院 70元
⇒ぬいぐるみと話すサークル「ぬいさー」のメンバーの物語。
やさしい人が傷つかずに、やさしいままに生きていけるように。
監督:金子由里奈、主演:細田佳央太(すごくよかった!)
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今回一番お世話になった人民広場にある大光明電影院。
租界時代からの雰囲気も残るクラシックで、最先端の上映設備のある映画館。
箱が大きめなので、チケットが取りやすかったのかも。
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ちなみに映画祭のチケットは、一度買うとキャンセルができないのが困りもの。
なんと一枚、「崇明島」の万達広場のチケットがあり…
まさか崇明島の映画館まで参加しているとは思わず、買った後に気がつきびっくり。
その他『銀河鉄道の父』と『金爵賞・短編集1』は友人にチケットを譲り。
また来年の上海映画祭を楽しみに~