上海の襄阳市場(シャンヤンマーケット)を歩けば「ニセモノ、グッチ、時計あるよ」と客引きの人に声を掛けられたのは今や昔。
その市場もなくなり、移転先でもニセモノブランドはほとんどなくなり、あっても買ってるのはやはり外国人だけかもという…
中国では一気にブランドの本物志向が高まっていますね。
そして、これまではあまり注目されていなかったブランドのセカンドハンド(中古品)にも注目が集まっています。
本物の価値は落ちないという意識が強いよう。
古着などを販売するのは衛生的観念から法律的制限があったはずなのですが、扱いが変わったのか、衛生対策を行えば許可が下りるのか。(その仔細は不明です)
これまでは古着屋はクローズドなショップが多かったのですが、最近では若者に人気の安福路などでも、セカンドハンドを扱う店舗をよく見かけます。
↓リサイクルアプリの「多抓魚」の実店舗
ある経済学者が、2020年は中国の「中古元年」と定義したそうです。
2020年は、まさに新型コロナが流行り始めた年。
海外旅行も制限され、経済的にも厳しさを増す中、国内で高級ブランドのセカンドハンドの人気に火がついたというのはなんだか納得です。
さて、今日の写真レポートは、高級ブランドのセカンドハンドを扱う専門店「淮国旧」。
上海のメインストリート・淮海中路に面する抜群の立地条件。
看板に、「SINCE1954」とあり、調べてみたら、
かつて「淮国旧」と呼ばれて人気だった中古店が、同じ淮海中路にあったというのです。
1954年9月29日に、国営の上海貿易信托公司の旧貨商店としてオープン。
当時の住所は淮海中路424号。
店の名前は、淮海貿易信托商場と五星公司だったそうですが、街の人たちはみんな「淮国旧」の3文字で呼んで慣れ親しんでいたそうです。
上海のあらゆる中古商品が集まり、ないものはないと言われ、人気だったとか。
その後、高架道路の建設などで何度かの移転を重ね1992年に一度閉店。
今回は30年ぶりのオープンだったといいます。
参考:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1745003876970346171&wfr=spider&for=pc
店内は広々としていて、1階、2階すべてセカンドハンドのブランド品で埋め尽くされています。
店内はオールド上海というより、オールドアメリカンのテイスト。
防犯対策もしっかりのよう。
展示の仕方も洗練されています。
淮国旧H22
住所:淮海中路766号
交通:地下鉄13号線 「淮海中路」駅1号口すぐ
営業時間:10:00-22:00
店内にカフェスペースもあり。ただしカフェの営業は終わりが早め。